ウォルマートからロレアルまで、2024年のRobloxでブランドが存在感を強化

Robloxは今や月間約4億人のユーザーがアクセスする、世界最大級のゲームプラットフォームとなっています。

2024年には特に多くのブランドがRobloxを活用して、消費者との接点を増やすための取り組みを強化しています。

Web3や人工知能といった技術トレンドが注目を集める中で、Robloxもまたマーケティングの新たなツールとして脚光を浴びています。

IAB PlayFrontsのような業界イベントでは、多くのブランドや広告代理店がRobloxについての知見を競い合い、その存在感をアピールしています。

とはいえ、全てのブランドがRobloxを効果的に活用できているわけではなく、試行錯誤している段階です。

Roblox自身もブランドの参入を促すために、公式パートナープログラムを立ち上げたり、プラットフォーム内にプログラム広告用のビデオネットワークを整備したりと、さまざまな施策を講じています。

これにより、ブランドがRobloxユーザーにリーチするための手段が飛躍的に増加しました。

現実世界の商取引の導入

2024年、Robloxにおける最も注目すべき進展の一つが、現実世界の商品取引の導入です。

ウォルマートやファンダンゴなどの企業は、この新機能をテストし、ユーザーがプラットフォーム内で直接商品を購入し、自宅に配送することができるようになりました。

ウォルマートの「Walmart Discovered」体験が、eコマース機能を初めから意識して設計されていたことが、同社が先駆者となれた理由の一つです。

Robloxで成功するためには、単にブランド体験を提供するだけでは不十分であることをブランド側も理解し始めています。

経験豊富なブランドは、Robloxの専属クリエイターと協力して、バーチャル空間でのプロモーションを強化しています。

ウォルマートはeコマースのテスト展開にあたり、クリエイターと連携して効果的なプロモーションを実施しました。

また、ロレアルも昨年のパリ・ファッションウィークをRobloxでライブ配信するためにクリエイターと提携して成功を収めました。

Robloxでのブランド統合が進化する中、「Outfit Shopping Mall」のような複数ブランドが共存できるバーチャルモールが登場しています。

ここでは、DressXやMango、スペインのラジオネットワークLOS40などが同時に参加し、それぞれが独自のブランド体験を提供しています。

Sandbox Studiosが開発した「Fashion Famous」というファッションゲームでは、Coachブランドが登場し、その自然なブランド統合が成功のカギとなっています。

このように、Robloxはブランドにとっても新たなマーケティングチャネルとして魅力的な場となりつつあり、その活用方法も多様化しています。

出典：How brands from Walmart to L’Oreal are stepping up their game in Roblox in 2024-DIGIDAY

ライター：ニッシー

ジャンル問わずメタバースが大好き。口癖は「メタバースを知りたいなら、まずは体験しなさい」。

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